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2016年2月28日 (日)

合田佐和子

数日前、画家の合田佐和子さんが2月19日に
75歳で亡くなったというニュースを目にしました。


「幻想的な作風」といわれる彼女は、1940年に高知市に生まれ、
武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)を卒業後、20代から
オブジェを制作し、また、寺山修司主宰の「天井桟敷」や
唐十郎の「状況劇場」の舞台美術やポスターなども多く手がけました。

廃品を使用した彼女のオブジェは、第2次大戦の空襲によって
廃墟と化した高知の街が原風景になっているとも言われています。


Watchangels1964

「Watch-Angels」(1964年)


・・・というようなことを書きながらも、合田佐和子さんについて
私は決して詳しいわけではありません。


ただ、彼女を初めて知ったのは、もうずいぶん昔のことです。

いわゆるロック好きなバンド少女だった私は、
10代の半ば頃から京都のライブハウスへ出入りして、
ずっと年上の「お兄さん」、「お姉さん」達の音楽仲間に入って、
いちばん年下の「お子さま」扱いをされていました。

年上の彼らからは、私の知らない曲をたくさん教えてもらい、
また、影響も受けたので、自分の年齢よりもかなり上の
世代の音楽も好きになりました。

そんな彼らの中に舞台や美術好きな男性がいて、
私に合田佐和子という画家を教えてくれました。

「ロックマガジン」という雑誌の表紙も書いていたので、
音楽好きな人達にも馴染みがあったのでしょう。

初めて彼女の作品を目にした私は、
自分にはあまり記憶のない、ちょっとアングラな70年代の香りと、
その幻想的で退廃的な雰囲気に、少し背伸びした感じもして、
惹かれたことを覚えています。


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「マレーネ・ディートリッヒ」(1973年)


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「くわえタバコのディートリッヒ」(1973年)


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「ルー・リード」(1977年)


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寺山修司演出「中国の不思議な役人」のポスター(1977年)


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唐十郎の戯曲「吸血鬼」の文庫本表紙


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「Louise Brooks」(1984年)



1991年に朝日新聞で連載された中上健次の小説の挿絵では
毎回目だけを描いて話題になった、ということなので、
「眼」に対する思い入れも多分にあったのでしょうね。


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挿絵として描かれた連作「眼」(1990~1991年)のドローイング


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「マレーネの眼」(2006年)

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「90度のまなざし」(2003年)



そういえば、ずっと昔、京都の古本屋で
彼女の作品集「ポートレート」(1980年)を買ったことを、
突然思い出しました。

きっと、まだどこかにあるはず・・・

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2016年2月21日 (日)

BRAVISSIMO !

今週は忙しい毎日でした。


そんな一週間を過ごした週末の朝、

いつもより遅めにベッドを離れて、ゆっくり音楽を聴きながら
一杯のコーヒーを飲むのは、至福の時。


いつも朝はコーヒーを飲むことが多いのですが、
今日は、友人からいただいたお茶にしてみました。


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LUPICIA(ルピシア)の「BRAVISSIMO(ブラビッシモ)!」


緑茶をベースに、ローズバッズ、マリーゴールド、
コーンフラワーの花がブレンドされていて、
見た目も華やかな茶葉です。

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香りはマスカットっぽい、甘くてフルーティーな感じ。

さっそく飲んでみました。

3


甘い香りのすっきりとした味わいですが、「緑茶」としての深みは
あまりなく、本来の緑茶のおいしさのイメージからはちょっと離れていて、
ヨーロッパで飲まれているような薄めのグリーンティーといった感じ。

とはいえ、フレーバードティーとして楽しむのなら、
見た目も可愛らしいし、香りもよく、クセの少ない味で、
悪くはないです。


ちなみに、「Bravissimo(ブラヴィシモ)!」はイタリア語で、
クラシックコンサートやオペラ等の舞台でよく耳にする
「Bravo(ブラヴォ:素晴らしい)!」の最上級。

つまり、「最高に素晴らしい!」という意味なのですね。


なんだか、イタリア語のお勉強のようになってしまいますが、
(といっても、イタリア語は知らない私ですけど・・・^^;)、
イタリア語の形容詞には、フランス語と同じく、女性形・男性形に
加えて複数形があって、
男性・単数形のBravo(ブラヴォ)に対して、
女性・単数形がBrava(ブラヴァ)、複数形がBravi(ブラヴィ)だそう。

そして、それぞれの最上級がBravissimo、Bravissima、Bravissimi
・・・となるのだとか。


昔読んだオペラ解説の本には、ミラノのスカラ座の舞台では、
「ブラヴォ!」の喝采に交じって「ブラヴィ !」の声も聞こえることがある
・・・とありました。これは、歌手個人へではなく、その舞台全体への
賞賛の意味なのでしょうね。

また、イタリア人の中には、本来「ブラヴォ」は男性歌手への
言葉で、女性歌手へは「ブラヴァ」、複数の歌手の場合は
「ブラヴィ」が正しいという人もいるとか。
(英語ではすべて「ブラヴォ」のようですが・・・)



ところで、今回、「Bravissimo」という言葉を目にして、
真っ先に思い出したのが、ミュージカル「オペラ座の怪人」でした。


「オペラ座の怪人」の舞台を初めて見たのは、
もう20年以上も前、ロンドンのハー・マジェスティーズ・シアターでした。


場面は、主人公のクリスティーヌが、パリのオペラ座で
代役として大成功を収めた初舞台の後のこと。

控室へ戻ろうとした彼女の耳に、どこからともなく聞こえてきたのが
「Bravi, Bravi, Bravissimi・・・」というファントムの賞賛の声でした。


2004年の映画では、
このシーンが、舞台の直後に
一人礼拝室にいるクリスティーヌの場面に変わっていて、
ファントムの声も「Brava, Brava, Bravissima・・・」になっていました。

(この場面の動画を見つけました。0:20あたりです)



舞台版のファントムが、その日の公演そのものに賞賛を
送っているのに対して、映画版では、クリスティーヌだけを
褒めている感じでしょうか。

どうでもいいことかもしれませんが、大好きな「オペラ座の怪人」は、
ロンドンの舞台を結局4回見て、その後もロンドンオリジナル版の
CDを繰り返し聴いていたため、舞台版のセリフがメロディとともに
強く印象に残っていたせいか、初めて映画を見た時に、
あれっ?・・・と思ったところでした。

わざわざ映画版でセリフを変えるというのは、
やはり何か意図があるんでしょうか。


ところで、オリジナルキャストのサラ・ブライトマンは別格としても、
映画版のクリスティーヌを演じたエミー・ロッサムの歌唱力も
とても素晴らしかったですね。

(先程の動画の場面の前、クリスティーヌのオペラ座初舞台のシーンです)



代役として歌ってみなさい、と言われたクリスティーヌが
支配人たちの前で恐る恐る歌い始める姿から、オペラ座での
輝かしい舞台のシーンへ切り替わるところや、オーケストラピットの
床の通気口から地下の怪人の元へとカメラが進む様は、
映画ならではの演出ですね。

ちなみに、この場面で、ラウルはクリスティーヌの美しい歌声を聴いて、
拍手をしながら「Bravo!」と言っています。(2:22頃)


"Bravissima"な歌声を聴きながら・・・

みなさま、どうぞよい日曜日を♪

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2016年2月14日 (日)

タイのCM

日曜日の午後、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

前回の記事では、たくさんの方からおすすめいただいた
感動の作品を紹介させていただきましたが、
今日は、前回ご紹介できなかったタイの保険会社のCM
(omoromachiさんのご推薦です)について、
紹介させていただきたいと思います。


タイのCMには感動的なものが多いと評判で、
世界的に評価の高いものや、国際的な広告賞を
受賞した作品も数あるとのこと。

YouTube などでもたくさん紹介されていますので、
ご覧になったことのある方も多いかもしれませんね。

私も、数年前にネットを通じて、いろいろなCMを知りましたが、
確かに、ある意味「ベタ」と思えるくらいストレートな表現で、
題材も、親子関係や家族の愛情、命など、感動ものの
"定番中の定番"といったテーマが取り上げられてます。

となれば、「いかにも、ありきたりだなぁ・・・」という印象を
受けるかと思いきや、見れば、きっちり感動させられる、
心を動かされて涙が流れる(時には号泣もの)作品である
というのは、さすがだな、と感じます。

こんなふうな、直球でシンプルなストーリーは、やや斜に構えがちな
若い時よりも、むしろ、さまざまな人生経験を重ね、それなりに
辛い思いもしてきた、ある程度の年齢になってからの方が、
深く心に響くような気がします。



さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
今回は、そんな数多いCMの中から、私の印象に残ったものを
いくつか紹介させていただきたいと思います。


まず、ひとつめは、『Silence of love』

世界120か国に拠点を置くマーケティング会社
「Ogilvy & Mather(オグルヴィ・アンド・メイザー)」の
アジア支社が制作した、聾唖の父とその娘の物語です。


次は、引き取った子供たちを育てる、明るい「トイ母ちゃん」の話
『Melody of Life』

もし子供がいたとしたら、私も、こんな「母ちゃん」になりたかった!

・・・そんなふうに思うような、明るく、たくましく、愛情たっぷりの
トイ母ちゃんの姿は、ひとつの憧れの母親の形です。



3つめにご紹介するのは、夫婦の愛の物語。

人生の晩年、ともすれば暗く深刻になりがちな状況を、
どこかユーモラスに、美しく描いています。



この他にも、感動的なCMは、まだまだたくさんありますが、
私の個人的な気持ちとして、最後に家族や人が亡くなるものは
見ていてどうしても辛く、今回ここではご紹介させていただきませんでした。

テーマにしても、父や母と娘、息子との親子愛や家族愛、
夫婦の愛情、命、人の思いやりや、人生の価値など、
感動するポイントは、見る側の環境や境遇、その時の状況
などによってさまざまで、その度合いも異なることでしょう。

何に感動するかは、その人の人生における価値観と
言えるのかもしれませんね。


最後にひとつ、保険会社のCMではありませんが、
タイの携帯電話会社「TrueMove」のCMをご紹介します。




このストーリーは、1943年に亡くなった、Howard Kelly(ハワード・
ケリー)というアメリカの著名な産婦人科医の実話がベースに
なっているそうで、最後の「Giving is the best communication
(与えることは、最良のコミュニケーションである)という言葉が
とても印象的でした。

仏教の盛んなタイでは、僧侶や困っている人に施しをすることで
徳を積むことができると考えている人が多く、そんな社会背景も
影響しているのでしょう。

単なる刹那的な施しは、その人を本質的に助けることにはならず、
時には、悪影響すら及ぼすことがある、と考えていた私ですが、

初めてこのCMを見た時に、与える側と与えられる側、
双方の心の中に強く美しい信念があれば、それは、きちんと
輝くのだと、そして、そうだと信じたい・・・と、強く感じました。


感動の作品を2回にわたってご紹介させていただきましたが、
この記事を書きながら、CMを見返して、またまたティッシュを
消費してしまった私です(笑)

それではみなさま、よい週末の夜をお過ごしください。

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2016年2月11日 (木)

涙で心のデトックス(おすすめ作品編)

前回の記事で、「感情の涙はストレス解消に役立つ」というお話をしました。

"時には思いっきり泣いて、心のデトックス"
・・・というわけですが、そんな時に役立ちそうな映画や音楽などを、
記事を訪れてくださった方々に、たくさん教えていただきました!

今日は、みなさんおススメの作品をご紹介させていただきますね。



まず、おキヨさん推薦の2作品は、『旅情』と『ひまわり』。

ウェネツィアを舞台にキャサリン・ヘプバーンが主演した
『旅情』は、1955年のイギリス・アメリカの合作映画。

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アメリカの地方都市で秘書として働いている38歳のジェーンは、
恋愛下手で婚期を逸し、未だ独身の女性。

長年の夢だったヨーロッパ旅行の最後に、ヴェネツィアを訪れ、
レナートというイタリア人男性と知り合います。

彼の案内で街を観光するうち、次第に淡い恋心を抱くようになり、
彼が結婚していたことを知って失望しながらも、やがて、
レナートの求愛を受け入れますが・・・

ラストシーン、サンタルチア駅で、クチナシの花を手にして
プラットフォームを走るレナートに、駅を離れていく列車の窓から
身を乗り出して手を振るジェーン。

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キャサリン・ヘプバーンのすばらしい演技から、
別れてこそ一生の思い出になる、と決断したジェーンの
深く染み入るような大人の恋が感じられ、感動的でした。



1970年のイタリア映画『ひまわり』は、
gloriosaさんからもお勧めいただきました。

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第2次世界大戦下のナポリ、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)と
アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は愛し合い、結婚しますが、
まもなくアントニオはソ連戦線へ送られてしまいます。

戦争が終わっても戻らない夫を探してソ連へ向かったジョバンナでしたが、
異国の地でやっと再会できた夫には、新しい家族があり・・・

どちらが悪いわけでもなく、お互いに愛し合いながらも、
戦争によってすれ違い、引き裂かれてしまった、
悲しい男女の物語です。

こちらも、ラストシーンはミラノの中央駅で、
やはり、駅は「別れの象徴」なのですね。

一面のひまわり畑のシーンは胸にせまり、
有名なテーマ曲は、聴いているだけで
涙が出そうになる名曲です。


gloriosaさんご推薦のもう1本は、
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
ニューシネマパラダイス』

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もうこれは、私も大好きな映画で、
人生の映画ベスト1〟を決めることは難しいけれど、
トップクラスに入ることは間違いなしです。

前回の記事を書いている時も、真っ先に浮かんだのが、
この映画でした。
あのラストシーンでは、必ず泣きそうになります。
(・・というか、泣いてしまいます)


第2次大戦直後のシチリア島の小さな村を舞台にした、
映画好きの主人公「トト」と映写技師アルフレードとの物語は、

映画への愛に満ちた、素晴らしい作品であると同時に、
美化されない、人生のままならなさと現実、それを含めた、
人生賛歌でもあるように感じました。

劇場版と完全版では、少し印象が違うところもありますが、
それについては、また別の機会に改めて書かせて
いただきたいと思います。


"Unforgettable"なラストシーン。
(まだ映画をご覧になっていなくて、結末を知りたくない方は、見ないでくださいね)


gloriosaさんからは、印象に残った絵画として、
藤田嗣治の『カフェにて』も、コメントいただきました。

実は、このブログのプロフィールでも、ひっそり(?)と使わせて
いただいていますが、この作品を描いた頃の藤田の状況を考えると、
なかなか興味深い絵です。
このお話もまた、いずれ改めて・・・



オジンガーZeitさんから教えていただいたのは、
ピーター・ポール&マリーの「CRUEL WAR」という曲。


戦争が激化し、ついに戦場へ行かなければならなくなった恋人への
気持ちを歌ったもので、今回初めて聞きましたが、静かなメロディから
戦争によって離れ離れになってしまう悲しみが切々と伝わってくる曲でした。

10代の頃にこの曲を知ったというオジンガーZeitさんですが、
社会人になって、映画『ジョニーは戦場へ行った』を見てからは、
この曲と映画が「ジョニー」という言葉で直結して、こみ上げるものを
感じるようになられたそうです。

私自身は、『ジョニーは戦場へ行った』を見たことがないのですが、
確か中学生の頃、過去の名作映画を紹介する本の中で、
そのストーリーだけは読んだことがありました。

第一次世界大戦下の戦場で両手両足と耳、目、鼻、口を失った
元兵士が、病院のベッドの上にただ横たわり、意識を巡らせる
・・・という簡単な解説だけでも、戦争の残酷さとあまりの悲惨な状況に、
ショッキングだったことを覚えています。


この映画の原作小説を書き、後に監督したダルトン・トランボは、
1940年代のアメリカで起こった「赤狩り」の標的となって投獄された
こともあるようですが、実は、『ローマの休日』の原作・脚本は、
彼の手によるものだそうですね。

迫害されていた当時に偽名で執筆したことが彼の死後に判明し、
『ローマの休日』に対するアカデミー原案賞が改めて彼に贈られた
ということ、また、作品の制作50周年記念バージョンには、
トランボの名前が正式にクレジットされた、ということも
今回初めて知りました。



ちょっと話が脱線してしまいましたが、
感動の作品に話題を戻して・・・


「泣ける映画や本が好き」というイヌイカさんのおススメは、
『再見~また逢う日まで』という中国映画です。

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不慮の事故で両親を亡くし、幼くして離れ離れになった
4人の兄弟姉妹の別れと再会、家族愛の物語だそうです。

2001年の映画ですが、私はまったく知らなかったもので、
早速ネットでチェックしたところ、日本予告篇の動画
見ることができました。

子役たちの演技も上手で、確かに、予告を見ただけでも
思いっきり涙腺が緩みそうな作品ですね!

予告の最後に、「ご鑑賞の際は、ハンカチのご用意をお忘れなく」と
ありますが、ティッシュも箱で用意した方がよさそうです。




さて、最後のご紹介になりましたが、omoromachiさんからは、
とてもたくさんの作品をご推薦いただきました。

涙もろいとおっしゃるomoromachiさんは、すでにご紹介した
『ひまわり』、『ニュー・シネマ・パラダイス』に加えて、
『道』も、泣けたとのこと。


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フェリーニの『道』は、素晴らしい映画だと聞き、
とても気になっているのに、まだ見たことがない作品のひとつです。
この機会に、ぜひ見てみたいと思っています。


他にも、2004年のアメリカ映画、『きみに読む物語』
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話題になった、『世界の中心で、愛をさけぶ』
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藤沢周平の小説が原作の『隠し剣 鬼の爪』

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アコースティックギターの弾き語りをされる
omoromachiさんらしい、『奇跡のシンフォニー』

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落ち込んでいる時におススメという
『猟奇的な彼女』

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・・・などなど、たくさんの作品を教えていただきました。

また、タイの保険会社のコマーシャルについても
コメントいただきました。

確かに、私も以前にいくつか見たことがありますが、
タイの保険会社のコマーシャルは、とてもストレートに感動的で
思わず号泣してしまいそうなものが多いです。

今日はもうずいぶん話が長くなってしまったので、
こちらについては、また次回、ご紹介させていただきますね♪



みなさん、素敵な作品をたくさん教えていただき
本当にありがとうございました!

これからひとつひとつ、見たことがあるものはもう一度、
初めてのものは楽しみに、ゆっくり大切に見ていきたいと思います。

あ、その前に、ティッシュの箱をたくさん
買いだめしておかなきゃいけませんね!(笑)


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2016年2月 5日 (金)

思いきり泣くこと

少し前に、「笑顔の表情を作ると、その表情筋の動きが
脳に伝わって、前向きな気持ちになる」というお話をしましたが、
最近の研究によると、ストレス解消には「笑う」よりも「泣く」方が
効果があるといわれているそうです。


ただ「泣く」といっても、その涙の種類はいろいろで、
例えば、目を潤すために分泌される生理的な涙もあれば、
目の中にゴミなどが入った時に自然に流れ出る涙もあります。

ストレス解消のためには、そういった種類の涙ではなく、
感情が動いた時に流れる涙、特に「感動の涙」が有効なのだそう。

これもやはり脳への刺激が原因となっているようで、
私には専門的なことはわからないのですが、
簡単に言えば、泣くことによって自律神経のバランスが、
心身が落ち着いてリラックスした「副交感神経優位」の
状態になるから・・・というのが理由のようです。

また、泣いた後には、ストレスによって分泌されたホルモンが減り、
幸せを感じさせたりストレスをやわらげたりする脳内物質が
多く分泌されるとか。


人によって原因はさまざまでも、まったくストレスを感じないという人は
そう多くはないでしょう。

そんな中で、「上手に泣くこと」は、心のデトックスとなり、
有効なストレス解消法のひとつになりそうです。



では、どうしたら「上手に泣ける」のかな?
・・・と思うのですが、
いくつかポイントがあるようで、

まず、時間帯としては、交感神経が優位に働く朝から日中よりも、
体が副交感神経優位に切り替わっていく夕方から夜がいいようです。

そして、少し照明を落とした暗めの環境で、周囲に気兼ねしたり
他のことに気をとられたりせず、感情による涙を流すこと。

そう考えると、映画館や落ち着いた自分の部屋で、
感動する映画をゆっくり見たりすることなどは、
とても理想に近そうですよね。


「こんなに泣いたら明日はまぶたが腫れてひどい顔かも・・・」
なんて考えると、泣くことに集中できないから、
後で冷やすための冷たいタオルなどを用意しておけば、
もう、準備万端!

「さあ、泣くぞ!」と意気込んで、環境を整えて
周到に用意を進めれば、そんな状態が自分でも
どこか滑稽に感じられて、思わずクスッとおかしくなって、
肩の力が抜ける・・・なんていうこともあるかもしれませんね。



人は、あまりの悲しみに直面すると、
心がそれを受け止めきれなくなって、
泣くことができなくなる場合もあります。

つらすぎる経験をして、まさに言葉どおり
「涙も出ない」状態になるのでしょう。

つまり、「上手に泣ける」というのは、
心が健康な証拠ともいえるようです。

また、涙をこらえるということは、心身にとってとても悪い
行為だそうなので、泣きたい時には我慢せずに泣いた方が
気持ちが楽になれるようです。



泣く・・・と言えば、思い出した曲。

1

ROGER CALVERLEY(ロジャー・カルバリー)という人の
『CELTIC MYSTERIES II (ケルトの神秘 II )』の中の一曲
「Crowned with Ivy」



もうずいぶん昔に、アロマオイルを買いに立ち寄った店で
たまたま見つけてなんとなく買った、いわゆるヒーリング系の音楽で、
ケルト文化や伝承をベースにしたという曲のタイトルや、
ケルトハープ、アイルランド・イリィアンパイプ(アイルランドのバグパイプ)、
フルートなど様々な楽器が奏でる音色は、少し寂しい感じもしますが、
美しく幻想的な印象です。


その日、試聴もせずに買ったCDを、軽い気持ちで
家に帰って聴いてみたのですが・・・

1曲目のこの音楽が流れだすとまもなく、
なぜか、涙がポロポロ出てきました。

悲しいわけでもないのに、自分でも理由がわからなくて
戸惑う気持ちとはうらはらに、涙は次から次へと出てきます。


今思えば、当時はいろいろ環境が変わって、
それなりに大変な時期だったのかもしれませんが、
楽天的で前向きとよく言われる私は、とくに悩んだり、
つらいとも感じたりはしていませんでした。

でも、自分でも気付かないうちに
心の疲れがたくさんたまっていたのでしょう。


すっかり涙を流して、曲を聴き終わった頃には、気分もすっきり。

なんだかさっぱりした気持ちで、心が軽くなったようでした。


あんなことは、あれ以来あまりないけれど、
元気を出して前向きに頑張ろう!・・・と、いつもポジティブに
考えるだけではなくて、時には思いっきり泣いて、
心をすっきり大掃除するのも、いいかもしれませんね。


ところで、ここを訪れてくださったみなさんには、
涙のデトックス用に、「これはおすすめ!」、「感動して泣ける!」
・・・というような音楽や映画、ドラマ、小説や物語、
または、アイディアなどありますか?

あれば、ぜひ教えてください。(トライさせていただきます!)

また、よろしければ、次の記事でも紹介させていただきたいな、
なんて思っています。(紹介すると差支えがある・・・という方は
その旨、コメントに書き添えてくださいね)

どうぞよろしくお願いします♪

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2016年2月 1日 (月)

如月

今日から2月。

早いもので、2016年が始まって、もう1か月が過ぎましたね。

日々が過ぎていくスピードがますます早まっているように
感じられるのは、年齢を重ねてきたからでしょうか・・・


2月の別名は如月(きさらぎ)ですが、この漢字は、
「爾雅(じが)」という中国最古の類語辞典にある
「二月爲如(二月を如となす)」という一文に
由来しているといわれています。

「如」とは「従う」という意味だそうで、
ひとつが動き出すと、それに従って他のものが
次々に動き出す状態を表しているとか。

「如月」は、自然や草花など森羅万象が春に向かって
動き始める頃・・・ということのようです。

旧暦の2月は新暦でいうと3月頃、
つまり、春の訪れが感じられる季節ですね。


その「如月」が「きさらぎ」という読み方になったのには、

〝寒さがぶり返し、衣を更に着ることから「着(衣)更着(きさらぎ)」〟
〝春に向かって草木が生えはじめる「生更木(きさらぎ)」〟
〝陽気が増してくるという意味の「気更来(きさらぎ」〟

・・・など、諸説あるようですが、いずれにしても美しい響きだと感じます。

この他、2月の別名には、「梅見月(うめみつき)」や
「雪消月(ゆきげづき・ゆきぎえづき)」、
「木芽月(このめづき)」などがありますが、
どれも、春が近づいていることを感じさせる呼び名ですね。


まだまだ寒さは続きますが、春は一歩一歩、確実にやって来ています。

みなさま、どうぞご自愛くださいね。

1

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