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2016年2月11日 (木)

涙で心のデトックス(おすすめ作品編)

前回の記事で、「感情の涙はストレス解消に役立つ」というお話をしました。

"時には思いっきり泣いて、心のデトックス"
・・・というわけですが、そんな時に役立ちそうな映画や音楽などを、
記事を訪れてくださった方々に、たくさん教えていただきました!

今日は、みなさんおススメの作品をご紹介させていただきますね。



まず、おキヨさん推薦の2作品は、『旅情』と『ひまわり』。

ウェネツィアを舞台にキャサリン・ヘプバーンが主演した
『旅情』は、1955年のイギリス・アメリカの合作映画。

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アメリカの地方都市で秘書として働いている38歳のジェーンは、
恋愛下手で婚期を逸し、未だ独身の女性。

長年の夢だったヨーロッパ旅行の最後に、ヴェネツィアを訪れ、
レナートというイタリア人男性と知り合います。

彼の案内で街を観光するうち、次第に淡い恋心を抱くようになり、
彼が結婚していたことを知って失望しながらも、やがて、
レナートの求愛を受け入れますが・・・

ラストシーン、サンタルチア駅で、クチナシの花を手にして
プラットフォームを走るレナートに、駅を離れていく列車の窓から
身を乗り出して手を振るジェーン。

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キャサリン・ヘプバーンのすばらしい演技から、
別れてこそ一生の思い出になる、と決断したジェーンの
深く染み入るような大人の恋が感じられ、感動的でした。



1970年のイタリア映画『ひまわり』は、
gloriosaさんからもお勧めいただきました。

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第2次世界大戦下のナポリ、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)と
アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は愛し合い、結婚しますが、
まもなくアントニオはソ連戦線へ送られてしまいます。

戦争が終わっても戻らない夫を探してソ連へ向かったジョバンナでしたが、
異国の地でやっと再会できた夫には、新しい家族があり・・・

どちらが悪いわけでもなく、お互いに愛し合いながらも、
戦争によってすれ違い、引き裂かれてしまった、
悲しい男女の物語です。

こちらも、ラストシーンはミラノの中央駅で、
やはり、駅は「別れの象徴」なのですね。

一面のひまわり畑のシーンは胸にせまり、
有名なテーマ曲は、聴いているだけで
涙が出そうになる名曲です。


gloriosaさんご推薦のもう1本は、
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
ニューシネマパラダイス』

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もうこれは、私も大好きな映画で、
人生の映画ベスト1〟を決めることは難しいけれど、
トップクラスに入ることは間違いなしです。

前回の記事を書いている時も、真っ先に浮かんだのが、
この映画でした。
あのラストシーンでは、必ず泣きそうになります。
(・・というか、泣いてしまいます)


第2次大戦直後のシチリア島の小さな村を舞台にした、
映画好きの主人公「トト」と映写技師アルフレードとの物語は、

映画への愛に満ちた、素晴らしい作品であると同時に、
美化されない、人生のままならなさと現実、それを含めた、
人生賛歌でもあるように感じました。

劇場版と完全版では、少し印象が違うところもありますが、
それについては、また別の機会に改めて書かせて
いただきたいと思います。


"Unforgettable"なラストシーン。
(まだ映画をご覧になっていなくて、結末を知りたくない方は、見ないでくださいね)


gloriosaさんからは、印象に残った絵画として、
藤田嗣治の『カフェにて』も、コメントいただきました。

実は、このブログのプロフィールでも、ひっそり(?)と使わせて
いただいていますが、この作品を描いた頃の藤田の状況を考えると、
なかなか興味深い絵です。
このお話もまた、いずれ改めて・・・



オジンガーZeitさんから教えていただいたのは、
ピーター・ポール&マリーの「CRUEL WAR」という曲。


戦争が激化し、ついに戦場へ行かなければならなくなった恋人への
気持ちを歌ったもので、今回初めて聞きましたが、静かなメロディから
戦争によって離れ離れになってしまう悲しみが切々と伝わってくる曲でした。

10代の頃にこの曲を知ったというオジンガーZeitさんですが、
社会人になって、映画『ジョニーは戦場へ行った』を見てからは、
この曲と映画が「ジョニー」という言葉で直結して、こみ上げるものを
感じるようになられたそうです。

私自身は、『ジョニーは戦場へ行った』を見たことがないのですが、
確か中学生の頃、過去の名作映画を紹介する本の中で、
そのストーリーだけは読んだことがありました。

第一次世界大戦下の戦場で両手両足と耳、目、鼻、口を失った
元兵士が、病院のベッドの上にただ横たわり、意識を巡らせる
・・・という簡単な解説だけでも、戦争の残酷さとあまりの悲惨な状況に、
ショッキングだったことを覚えています。


この映画の原作小説を書き、後に監督したダルトン・トランボは、
1940年代のアメリカで起こった「赤狩り」の標的となって投獄された
こともあるようですが、実は、『ローマの休日』の原作・脚本は、
彼の手によるものだそうですね。

迫害されていた当時に偽名で執筆したことが彼の死後に判明し、
『ローマの休日』に対するアカデミー原案賞が改めて彼に贈られた
ということ、また、作品の制作50周年記念バージョンには、
トランボの名前が正式にクレジットされた、ということも
今回初めて知りました。



ちょっと話が脱線してしまいましたが、
感動の作品に話題を戻して・・・


「泣ける映画や本が好き」というイヌイカさんのおススメは、
『再見~また逢う日まで』という中国映画です。

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不慮の事故で両親を亡くし、幼くして離れ離れになった
4人の兄弟姉妹の別れと再会、家族愛の物語だそうです。

2001年の映画ですが、私はまったく知らなかったもので、
早速ネットでチェックしたところ、日本予告篇の動画
見ることができました。

子役たちの演技も上手で、確かに、予告を見ただけでも
思いっきり涙腺が緩みそうな作品ですね!

予告の最後に、「ご鑑賞の際は、ハンカチのご用意をお忘れなく」と
ありますが、ティッシュも箱で用意した方がよさそうです。




さて、最後のご紹介になりましたが、omoromachiさんからは、
とてもたくさんの作品をご推薦いただきました。

涙もろいとおっしゃるomoromachiさんは、すでにご紹介した
『ひまわり』、『ニュー・シネマ・パラダイス』に加えて、
『道』も、泣けたとのこと。


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フェリーニの『道』は、素晴らしい映画だと聞き、
とても気になっているのに、まだ見たことがない作品のひとつです。
この機会に、ぜひ見てみたいと思っています。


他にも、2004年のアメリカ映画、『きみに読む物語』
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話題になった、『世界の中心で、愛をさけぶ』
8


藤沢周平の小説が原作の『隠し剣 鬼の爪』

9

アコースティックギターの弾き語りをされる
omoromachiさんらしい、『奇跡のシンフォニー』

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落ち込んでいる時におススメという
『猟奇的な彼女』

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・・・などなど、たくさんの作品を教えていただきました。

また、タイの保険会社のコマーシャルについても
コメントいただきました。

確かに、私も以前にいくつか見たことがありますが、
タイの保険会社のコマーシャルは、とてもストレートに感動的で
思わず号泣してしまいそうなものが多いです。

今日はもうずいぶん話が長くなってしまったので、
こちらについては、また次回、ご紹介させていただきますね♪



みなさん、素敵な作品をたくさん教えていただき
本当にありがとうございました!

これからひとつひとつ、見たことがあるものはもう一度、
初めてのものは楽しみに、ゆっくり大切に見ていきたいと思います。

あ、その前に、ティッシュの箱をたくさん
買いだめしておかなきゃいけませんね!(笑)


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コメント

こんにちは。
ご紹介くださった映画、
あれも、これも、懐かしく思い出しています。
辛い時、上手に笑えない私ですが、
久し振りに、ティッシュを抱えて泣く時間を持ちたくなりました。
心のデトックス、大事なことですよね。

投稿: kiri | 2016年2月11日 (木) 19時55分

hananoさん、こんばんは。

皆様方がご紹介して頂いた映画はどれも泣ける感動ものだと思いました。

もう一度時間があったら観てみたいと思っています(はい、テッシュを準備してcoldsweats01)。

おそらくそれらの作品の多くは普遍的に素晴らしい物語りだと思います。

でもどうでしょう・・自分が観た年齢や経験によってもだいぶ変わることもあるかも知れませんね。

若い時に感激した映画を後で観ると何故そこまで感動したの?と覚えたり、逆に「道」とか「ひまわり」などは10代で観た時よりも40代50代に観た時が感動しました。

レンタルビデオ店でついでに借りた映画で思わずツボにはまったりする時は嬉しくなります。私のブログでも猟奇的な彼女(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/i-believe-2708.html) とマダム・イン・ニューヨーク(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/madame_in_new_y.html) について以前書きました。宜しければご覧下さい。済みませんまた長くなってしまいました。

投稿: omoromachi | 2016年2月11日 (木) 23時25分

kiriさんnote
みなさんが推薦してくださった映画、どれも名作揃いですよね。
いい映画というのは、ストーリーはすべてわかっていても、
何度でも繰り返し見たくなるものだなと感じます。
本当につらい時は、なかなか笑顔にはなれませんよね。
無理して笑うより、思いっきり泣いてしまった方が、
少しは心がスッキリしそうです。
近々、kiriさんもティッシュを用意して、ぜひ!^^


omoromachiさんnote
たくさんの映画をご紹介いただいて、本当にありがとうございました!
どれも興味深くて、ひとつずつゆっくりと鑑賞させていただきます。
(もちろん私も、ティッシュ持参でwink
自分の年齢や経験によって印象が変わる・・というのは、
確かにおっしゃるとおりだと思います。若い頃にはわからなかった
人生の機微や人の心の深さがわかるようになると、
見方が変わったり、より深く感動するようになったりしますよね。
例えば、私の場合は、映画「仕立て屋の恋」などがそうでした。
(これは、「より感動する」ではなくて、「より痛ましくて辛く」なりましたが・・・)
また、学生の頃には、サラ・コナーのかっこよさに惹かれた
「ターミネーター2」も、後年見ると、いとも簡単に、無意味に
人が殺されることに強い抵抗を感じてしまいました。
お知らせいただいたブログの記事、ぜひ拝見いたします!

投稿: hanano | 2016年2月12日 (金) 08時27分

思い出の映画、好きな映画、印象深い映画 は観たときの自分の年齢や環境、その時の心理状態などにより映画から受ける感性に強弱がありますね。
そして繰り返し同じ映画を観ても見る側の年代でまた新たな感情が加わります。

ここに挙げられた作品はほとんど観てますし皆好きな映画ばかりです。
そして今になって、昔はほとんど関心のなかった時代劇、特に藤沢周平、池上正太郎などの作品を好むようになりました。
年齢で好みも変わってくるのは間違いないですねconfident

あぁ、フェリーニ監督の〔道〕ももちろん名画の一つです。中国の映画も素晴らしい作品がありますね。

こうしてコメンターの挙げられた作品を丁寧になぞられるhananoさんのお人柄が素敵ですね。lovely

投稿: おキヨ | 2016年2月12日 (金) 13時16分

おキヨさんnote
今回ご紹介した映画をほとんど見ておられるとは、さすがおキヨさんですね!
私はまだ見たことがないものもたくさんあるので、これから楽しみに見たいと思います。
確かに、映画を見た時の年齢や環境、心理状態によって、受け取り方や
印象、感動の度合いなどが変わってくるのは本当ですね。
また、その変化を自分自身で感じたりするのも、なかなか興味深くて
おもしろいものだなと思います。
この世には、一生かかっても見切れないほど、読み切れないほど、
素晴らしい映画や物語があると考えると、ひとつでも多く
触れることができれば幸せだと時々思います。
またぜひ、いろいろ教えてくださいね!

投稿: hanano | 2016年2月12日 (金) 19時33分

私のお勧めがhananoさんと共通していたなんて、うれしい限りです。それに、皆さんの博識ぶりにもびっくりです。
今度はいつか、音楽や絵画にまつわるエピソードなども特集していただければ勉強になるなあ、なんて思っています。

投稿: gloriosa | 2016年2月12日 (金) 20時40分

幸雲です。
「ひまわり」はあまりにも、有名なのですが、実は見たのは最近なのです。ということで、感想はブログ記事をご覧ください。

http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2015/03/post-688c.html

「鬼の爪」もよかったですが、私は「たそがれ清兵衛」のほうが好きです。映画館に2回見に行きました。これについてもブログに書いたと思っていたのですが、記事を見つけられませんでした。

投稿: 幸雲 | 2016年2月12日 (金) 23時58分

幸雲です。
たそがれ清兵衛についてはブログには載せていませんが、その後に映画化された藤沢作品の「蝉しぐれ」については書いていました。上映中だったので、内容には深く触れていないのでどんな話かは分かりにくいですが、一緒に映画を見に行った時代劇をあまり見ない妻が泣いていたとあるので、結構泣けるのではないかと思います。
それから、最近の時代劇としては「蜩の記」についても感想を書いていましたので合わせて紹介しておきます。
蝉しぐれ
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2005/10/post_6647.html

蜩の記
http://kounsai.cocolog-nifty.com/bamboo_baskets/2014/10/post-0d9e.html

投稿: 幸雲 | 2016年2月13日 (土) 00時22分

gloriosaさんnote
gloriosaさんが素晴らしい感性と豊かな知識をお持ちであることは、
ブログからもいつも伝わってきますが、そんなgloriosaさんと
共通する点があって、私もうれしい限りです。
音楽や絵画にまつわるエピソードも、とても興味深くておもしろそうですね!
今度また、みなさんのおすすめを伺う機会を作りたいと思いますので、
その際には、ぜひgloriosaさんも教えてくださいね。


幸雲さんnote
「ひまわり」の記事を拝見しました。
とても深く考察されていて、なるほどと頷くところも多く、
大変興味深く読ませていただきました。
物語の結末に対しては、幸雲さんの文章を読んで、
悲劇だけではなく、光や希望を感じられたような気がして、
前向きな気持ちになりました。
「たそがれ清兵衛」もいい映画のようですね。
「蝉しぐれ」と「蜩の記」についても、記事を拝見させていただきました。
幸雲さんの解説は、物語の深いところまで踏み込んで
捉えておられるので、映画の感想というだけでなく、
自分の生き方や人生についてもいろいろ感じさせられます。
どちらも、一度ぜひ見てみたいと思います。


投稿: hanano | 2016年2月13日 (土) 19時54分

hananoさん
こんにちは。コメントをいただきありがとうございます。
また、hananoさんのブログ楽しみに拝見させていただきます。o(*^▽^*)o
私は入院中、心底つらく、悲しい時、看護婦さん・仕事仲間の前では、泣きたいのを我慢して、気丈夫にみせ笑っていました。我慢した分、なのかどうかわかりませんが・・・たまに身内の前で爆発したように泣いたことがありますcrying
泣くことで気持ちのバランスをたもっていたのでしょうか・・・つらく、人の前で泣きたくない時は映画をみるのがいいですね。
ひまわり畑のシーン見て泣きました
ストレス発散できました
ことたま♪

投稿: ことたま♪ | 2016年2月14日 (日) 12時56分

ことたまさんnote
ことたまさん、お久しぶりです!
また再会できて、本当に本当に、嬉しいです。
入院中は心身共にいろいろ大変な時間を過ごされたことでしょう。
辛くても笑って見せる時、笑わないといけない時、
心はもっと疲れてしまうことがありますよね。
心の健康とバランスを保つためにも、どこかで心を休ませて
自分自身をいたわってあげなくては、と思います。
ひまわり畑のシーンでストレス発散してくださってよかったです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします^^

投稿: hanano | 2016年2月14日 (日) 16時08分

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